フローリングは美しい外観と快適な生活空間を提供してくれる重要な部分ですが、適切に手入れをしないと劣化して剥がれてしまうことがあります。弊社で中古物件や賃貸住宅の原状回復で築20年以上の突板フローリングの剥がれのリペア依頼や相談が普段から多くあります。今回は、フローリングが劣化して剥がれる原因をいくつかご紹介します。
1. 湿気と水分
フローリングにとって湿気は大敵です。特に木製のフローリングは水分を吸収しやすく、湿気が原因で膨張したり、反り返ったりします。これが続くと、接着が弱まり、フローリングが剥がれてしまうことがあります。バスルームやキッチンなど、水回りに近い部屋では特に注意が必要です。
2. 温度変化
フローリングは温度変化にも敏感です。冬の寒さや夏の暑さによってフローリングが収縮や膨張を繰り返すことで、接着の劣化やフローリング自体の損傷が進むことがあります。特に、床暖房を使用している場合は、適切な温度管理が求められます。
3. 重量物の設置
重い家具や家電を長期間にわたって同じ場所に設置すると、その部分に過剰な負荷がかかり、フローリングがへこんだり、剥がれたりする原因となります。家具の配置を定期的に見直し、床に均等に荷重がかかるよう工夫することが大切です。
4. 不適切な清掃
フローリングの清掃には適切な方法があります。水を多用する掃除は避け、乾拭きや専用のクリーナーを使用することが推奨されます。強力な洗剤や硬いブラシを使用すると、表面を傷つけてしまい、これが劣化の原因となることがあります。
5. 劣化した接着剤
時間が経つと、フローリングを固定している接着剤も劣化してきます。特に、築年数が古い場合や施工が不十分な場合、接着力が低下してフローリングが剥がれやすくなります。
まとめ
フローリングの劣化や剥がれを防ぐためには、湿気や温度変化、重量物の管理、適切な清掃方法を心掛けることが大切です。また、定期的なメンテナンスと点検を行い、早期に問題を発見して対処することが劣化防止の鍵となります。快適な生活空間を維持するために、フローリングのケアを怠らず、長持ちさせるよう努めましょう。
次回はその対策についてですね
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